§ Book
Book 著書
来年出版予定
東金 聖 著
シュメールの女神はなぜ聖杯を掲げるのか
――神話と歴史の先に見つけた、違いとともに生きるという選択
古代シュメールの女神イナンナが、黄金の聖杯を高く掲げる、等身大の人体彫刻《聖杯を掲げる女神イナンナ》。
イナンナが信仰されたのは約5000年前のメソポタミア。聖杯は、それよりはるか後に、キリスト教の文化の中で語られるようになったものです。
なぜ、シュメールの女神が聖杯を掲げるのか。その答えは、この本を書きながら探したものではなく、著者が長い年月をかけてたどり着いていたものです。
作品とこの本は、二つで一つ。作品が問いの入口であり、この本は、その問いから答えへと向かう道のりです。
来年出版予定。このページでは書名と目次をご紹介しています(本文は掲載していません)。
Contents 目次
序章 なぜシュメールの女神は聖杯を掲げるのか
- 0-1 《聖杯を掲げる女神イナンナ》
- 0-2 約5000年前の女神と、中世の聖杯
- 0-3 日本人の私に起きた、不思議なこと
- 0-4 研究で分かった事実と、私の考察
- 0-5 行ったことのない土地が、懐かしかった
第一部 約3万8000年前の日本列島――海に守られた東の果て
第一章 海を渡る人々
- 1-1 旧石器時代の日本列島
- 1-2 氷期の海
- 1-3 神津島の黒曜石
- 1-4 丸木舟「スギメ」の再現航海
- 1-5 黒潮の再現研究
第二章 Y染色体D
- 2-1 父から息子へ受け継がれる歴史
- 2-2 アフリカのD0系統
- 2-3 YAP――DとEをつなぐしるし
- 2-4 東アジアに広がったD系統
- 2-5 縄文人骨のD系統
- 2-6 現代日本人男性のD系統
- 2-7 日本と漢民族の大きな違い
第三章 東と西に分かれた命と縄文時代
- 3-1 分かれた兄弟の枝
- 3-2 出会いと争い、そして分散
- 3-3 西の兄弟、東の兄弟
- 3-4 縄文時代の始まり
- 3-5 東の果てに残った命
第二部 西の兄弟の地
第四章 シュメールの都市文明
- 4-1 メソポタミア
- 4-2 ウルク、ウル、エリドゥ
- 4-3 土から生まれた人間と洪水の物語
- 4-4 女神イナンナ
- 4-5 シュメール人はどこから来たのか
第五章 メソポタミアとエジプトの交流
- 5-1 同じ頃のエジプト
- 5-2 円筒印章
- 5-3 アビュドスに残る交流の跡
- 5-4 交易が運んだもの
- 5-5 私の考察――エジプトへの古い道
第六章 アッカド人とアムル人
- 6-1 サルゴン王とアッカド帝国
- 6-2 エンヘドゥアンナのイナンナ賛歌
- 6-3 ウル第三王朝
- 6-4 アムル人の台頭
- 6-5 ハンムラビ王のバビロン
第七章 エジプトで交わる人々と神々
- 7-1 エジプトへ向かった西アジアの人々
- 7-2 ベニ・ハサンの壁画
- 7-3 アメンとラーの習合
- 7-4 私の考察――エジプトでの出会い
- 7-5 アクエンアテンの宗教改革
- 7-6 改革の終わり
第八章 古代イスラエルとヤハウェ
- 8-1 エジプトとカナン
- 8-2 モーセと出エジプト
- 8-3 十戒と契約の箱
- 8-4 ヤハウェとバアル
- 8-5 アクエンアテンとの関係の考察
- 8-6 なぜ人は神々をめぐって争うのか
第九章 北イスラエル王国の滅亡
- 9-1 王国の分裂
- 9-2 アッシリアによる征服
- 9-3 失われた十部族
- 9-4 東へ向かったという説
- 9-5 再会の考察
第三部 東での再会
第十章 再会の地、日本列島
- 10-1 弥生時代の始まり
- 10-2 縄文系と渡来系
- 10-3 古墳時代とヤマト王権
- 10-4 秦氏
- 10-5 私の考察――平安の地を求めて、東へ
- 10-6 日本列島に受け継がれた三つの流れ――縄文・弥生・古墳
第十一章 日本列島に根付く神々
- 11-1 八百万の神々
- 11-2 古事記に重なる、西の物語
- 11-3 仏教の伝来
- 11-4 神仏習合
- 11-5 伏見稲荷大社と秦氏
- 11-6 違う人々と神々を、違うまま迎えた列島
第十二章 契約の箱、神輿、赤い鳥居
- 12-1 契約の箱と神輿
- 12-2 三種の神器と聖なる品々
- 12-3 門柱の血と赤い鳥居
- 12-4 掛け声とヘブライ語
- 12-5 資料と私の考察
- 12-6 アメン・ラーと神仏習合
第四部 現代を生きる私
第十三章 土に導かれてきた人生
- 13-1 英国で古いものに囲まれて
- 13-2 15歳、カッパドキアの郷愁
- 13-3 19歳、サンフランシスコで人体彫刻を始める
- 13-4 美濃とがば鋳込み
- 13-5 25歳、黄金の器
- 13-6 28歳、死後の世界の探究――三つの世界と七つの層
- 13-7 生まれ変わりを信じて生きる
第十四章 忘れられない夜
- 14-1 金縛り
- 14-2 ヘブライ語を話す男性
- 14-3 京都の個展と伏見稲荷大社
- 14-4 赤い鳥居と秦氏
- 14-5 体験と、事実を調べ続けた理由
第十五章 家族の中で気づいたこと
- 15-1 違いを受け止められなかった私
- 15-2 先に受け止めてくれた夫
- 15-3 最も傷ついた娘
第十六章 大切な友人との別れ
- 16-1 感謝と価値観の違い
- 16-2 感謝を残したまま、距離を置く
第五部 人生の選択、そして《聖杯を掲げる女神イナンナ》へ
第十七章 争いと共存――違いを前にした人間の選択
- 17-1 シュメールの都市国家から現代へ――違いをめぐる争い
- 17-2 「理解させたい」「従わせたい」――善意が支配に変わるとき
- 17-3 共存という選択――違いを理解し、尊重して共に歩む
- 17-4 一つにまとめようとする力
- 17-5 争いも共存も、行動を伴う選択
- 17-6 平和の形は一つではない――ほかに道はあるのか
第十八章 なぜ女神イナンナは聖杯を掲げるのか
- 18-1 なぜイナンナなのか
- 18-2 約4200年を隔てた二つの象徴
- 18-3 人体彫刻と黄金の器――土から生まれた二つの造形
- 18-4 なぜ異なる時代と宗教の象徴を一つにしたのか
- 18-5 共存を表すことは、共存を求めることではない
- 18-6 作品は問いへの入口
- 18-7 二つで一つ――作品とこの本
終章 私たちは、どこから来て、どこへ向かうのか
- 終-1 約3万8000年前から続く命――D系統と、分かれた兄弟の命
- 終-2 紀元前3900〜2200年頃の縄文社会――大自然と共に生きた人々
- 終-3 海に囲まれた暮らし――疑ってかかることをしてこなかった人々
- 終-4 教会の結婚式、寺の葬儀、神社の初詣
- 終-5 標高3000メートルの山の上で感じた「あるがまま」
- 終-6 白でも黒でもなく――プラスとマイナス、そしてゼロ
- 終-7 過去の記憶と、知らずに作っていたもの――第三の道
- 終-8 土から生まれて、土に帰る
- 終-9 次の世代へ――この作品と本をスタートラインに